カーテンクリップ


經由 パリ古物雑記帳 Rudi_ K 著 (日期為 2008/7/29)

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小さなバネが付いていて布地を挟める仕組みになっている真鍮製のカーテンクリップは、19世紀の中頃に造られ始めた物で、たいそうフランスらしいアイテムであります。カーテンレールの太さや布地の重みに合わせて選べるようにいくつかのサイズがありますが、写真のクリップは直径5cmのやや大きめのサイズ。型押しされた真鍮はすでにくすんでいますが、それもまた古さが見て取れ好ましい雰囲気に思えます。カーテンの布地に金具を縫い付ける手間が要らず、簡単に布地の付け替えが出来るところが便利なカーテンクリップあります。
今でもたまに街の古いビストロのガラス越しに、部分的な目隠しを目的にレース付きの白く薄いカーテンがこのクリップで吊るされているのを目にしますが、古き良き時代の面影がそのままの光景でなんとも素敵であります。